店主の机 - 内町のこと、ギャラリーのことなど店主の徒然帖

ギャラリー休眠について

拝 啓

皆様、お元気でご活躍のことと推察申しあげます。
この度、ご愛顧賜って参りました貸しギャラリーの
内町ギャラリーTamamoを「休眠」させて頂きます。

H28年に幣ギャラリーで個展を開催されたLotus Beautyさまが、
現状の骨格を変えずに、宝飾店を開店することになりました。

松本市の工芸展を見て時代が変わりつつあることを感じ、
2012年11月に、ナンキンハゼの並木道に一燈を灯すギャラリーを作りました。
5年の間は夢のようで、讃岐・四国をはじめ、日本全国、
そして、ニューヨーク・イスタンブール・バリ島などからも,
作家の方々がいろいろのジャンルの作品を携えて訪れて頂き、
ギヤラリーは、週が変わる度に、オンリーワンの新しい空間に様変わりするサプライズが新鮮で、香川や四国の皆様と感動を共有させていただきました。
このように順調に育って参りましたのは、一重に作家とファンの
皆様のおかげと存じあげ、心から感謝いたしております。
私達夫婦も居ながらにして作家さまの素晴らしい作品に巡り合え、
専門分野の作り方や歴史や各地の創作環境をお伺いさせて頂いて、
豊かな日々を楽しませてもらい、大変嬉しく思っております。
Lotus Beauty様からプランのお申し出を頂戴したとき、
真っ先に浮かんだのは作家様とそのファンの皆様のことでした。
お客様にどの程度ご不便をお掛けするか・・・、微力では御座い
ますが影響が全くないとは申せません。

他方、ギャラリーのご利用者さまの中から
常設店をお持ちになられる方が現れることは願っていたことでしたので嬉しいことです。
独立にあたって販売力の一つに内町のこの店が欲しいことが悩ましい点ですが、
トップランナーの勢いを止めるのも良くないと思い、迷いましたが、
休眠の選択をさせて頂いた次第でございます。
皆様には、勝手を申しあげて真に申し訳なく存じますが、
事情をご賢察賜りますよう伏してお願い申し上げます。

皆様とご一緒に育ててきた「内町ギャラリーTamamo」は雨散霧消させるには、
もったいないブランド価値に育ったと思います。
何時、何処で、どのような形で目覚めるかは分かりませんが、
その日のために、「休眠」を選択させて頂きました。
休眠中も、ホームページの「店主の机」だけは呼吸をさせて置き
たいと思います。

「店主の机」の新しいテーマは、ギャラリー名の中の①「内町」、②「tamamo」、③「ギャラリー」の3つの中身を深堀することです。
旧内町は水城の高松城の外堀の内側一帯の町名でした。
ここに讃岐の五街道の出発点があって、それは三越・三町ドーム・中央郵便局の前です。
玉藻公園やRNCなどを含む、この一帯の
今後の現状と歴史をご紹介したいと思います。
もう一つのテーマは讃岐の枕詞の「玉藻よし」の「玉藻」です。
玉藻のルーツが柿本人麻呂の長歌の「玉藻よし・・」に由来することに異論はありませんが、
「何故、ここで玉藻が生まれたか」のルーツの考証は置き去りにされているので取り上げてみたいと思います。
そのほか、ギャラリーで教えて頂いたことも書き綴りたいと思っていますので、ご一読ください。
末筆ではございますが、皆さまには、健康にご留意されて
ますますご活躍されますことを祈念申し上げギャラリー休眠の
ご挨拶に代えさせていただきます。
敬 具

各 位 様

平成30年 1月 吉日
別 所 治 親・千 尋

By tamamo | Category : 未分類 | Leave a comment
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